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気力

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全米オープンテニス決勝・男子編です。

ええ、そうです。

なにか?汗

 

わ、わかりましたよ。簡潔に述べましょう。

 

4時間近くにわたる熱戦でした。

優勝したのは、4度目のグランドチャンピオンへのチャンスを、ついに物にしたドミニク・ティーム

 

試合終盤。ティームは足が限界だ。軽く痙攣し始める。ポイントの合間では足を引きずる。

 

ゲームカウント 5−4 

しかもズベレフのサーブ。

(硬式テニスの場合、200キロ近くのサーブがとんでくるわけでサーブ側が有利。ちなみにズベレフは220キロ近くのサーブを持っている。)

 

このゲームを取れば、、、。

ティームはどう見てもそろそろ限界に近い…。

 

1ポイント目のズベレフのサーブ。

 

ぇ。

 

この土壇場で彼が選んだのは、確実に入れにいくゆる〜いスライス気味のサーブ。それをティームはズベレフの足元へと力強く振り抜く。

 

結果、そのゲームはティームが取り、5−5に並ぶ。

 

結局6−6に並び、勝負の行方はタイブレークへ。

(順番にサーブを打って、先に7ポイント取ったら勝ち。6−6で並んだら、相手に2ポイント差をつけたら勝ち)

 

ティームはその前にメディカルタイムアウトを取る。太腿の内側をほぐす。

明らかに足を引きずっている。できるプレイにも制約が出てくるはずだ。

 

満身創痍のティームに対して、疲れこそあるだろうが、まだまだ体は問題ないズベレフ。

 

普通に考えたら、ズベレフだ。

 

だが、、

 

しかし、、ティームには鬼気迫るものが、画面を通じてすら伝わってくる。

 

…今度こそ。

 

勝ちを意識してしまったズベレフ と ただ勝つために目の前の1ポイント1ポイントごとに気力を振り絞るティーム。(むしろ足に問題なかったら、あれこれ考えちゃうかもね汗)

 

 

精神が肉体を凌駕している…。

 

最後の力を振り絞り、力強く振り抜く、攻める!

ポイントの後は、足を引きずっている。

 

 

一方のズベレフは、あと何ポイントかでチャンピオンという場面からは、そのアグレッシブさや豪快さを潜め、6割くらいの力でミスをしないように慎重にプレイしていた。

 

ティームの状態からしても、自分がミスさえしなければ勝てる、と考えていたのか。自分らしさを引っ込めてしまっていた。

 

足を引きずりながらも、力強いボールを打ち抜き、攻め抜き、ついに、チャンピオンとなった瞬間、彼は倒れ込む。

 

 

 

試合後、ベンチで呆然とするズベレフ。

悔やんでも悔やみきれないだろう。なんで、どうして。

出し切れなかった。なぜ。。そんな表情をしていた。

 

ちなみに、彼らはライバルであり友でもある。

 

 

ティームは、グランドスラムの決勝にこれまで3度進み、いずれも敗れている。

今度こそ。絶対に諦めない。次こそは。絶対に勝つんだ。

応援してくれるファンのため、チームのため、自分のため。

 

 

実は、録画していた決勝戦を観る前に、うかつにもSNSでネタバレしてしまっていたのです。結果がわかっていながら観るなんてつまらない…。あぁ最悪。

 

ティームが勝つとわかっていても、気づいたら僕は泣いていました。

 

 

 

おめでとう、ティーム。

congratulation♡ティーム

 

ありがとう。ティーム。

 

 

長い?? ごめん、許して(マジ泣き)

これ書きながらも泣いてしまう。

 

 

 

 

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